※この記事にはPR(広告)が含まれます。
【この記事でわかること】
- 投資信託のしくみ(だれが、何をしているのか)
- 関わる会社が破たんしても、お金が守られるしくみ
- 投資信託の4つのメリットと、元本保証がないこと
- かかる費用の種類と「基準価額」の意味
- NISAで投資信託を買うときのポイント
NISAを始めようと調べていると、必ず出てくる言葉があります。
それが「投資信託」です。
「名前は聞くけれど、中身はよく分からない」と感じたことはありませんか?
今回は、投資信託のしくみを、初めての方にも分かるように順番に解説します。
あやの:口座は決まりました。でも、何を買えばいいのか分からなくて…。
あやの:よく聞く「投資信託」って、そもそも何なんですか?
にしやん:いい質問ですね。NISAのつみたて投資枠で買えるのも、この投資信託なんですよ。
にしやん:しくみが分かると、ぐっと安心して選べるようになりますよ。
投資信託は、たくさんの人から集めたお金をまとめて、運用の専門家が株式や債券などに投資する商品です。少ない金額から、いろいろな資産に分けて投資(分散投資)できるのが特長です。
ただし、元本保証はありません。値下がりして損をすることもあります。
始めるなら、手数料を抑えやすいネット証券(SBI証券か楽天証券)がおすすめです。
投資信託とは?
投資信託は、「ファンド」とも呼ばれます。
資産運用業協会(投資信託などの業界団体)では、次のように説明されています。
「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品」
そして、運用で出た成果は、それぞれが出したお金の割合に応じて分けられます。
にしやん:たとえるなら、いろいろな具材が入った「詰め合わせパック」のようなものです。
あやの:自分で1つずつ選ばなくても、まとめて買えるんですね!
にしやん:そうなんです。何を入れるかは、運用の専門家が決めてくれます。
投資信託は元本が保証されている商品ではありません。運用がうまくいけば利益が出ますが、うまくいかなければ、出したお金より少なくなることもあります。ここが、銀行の預金と大きく違うところです。
なお、資産運用業協会は、2026年4月に投資信託協会と日本投資顧問業協会が統合してできた団体です。
投資信託にかかわる3つの会社
投資信託は、役割のちがう3つの会社が協力して動いています。
| 会社 | 主な役割 |
|---|---|
| 販売会社(証券会社・銀行など) | 投資信託を売る「窓口」。口座の管理や、売買の手続きをする |
| 運用会社 | 投資信託をつくり、どこに投資するかを考えて運用する |
| 信託銀行 | 集めたお金を預かり、大切に保管・管理する「金庫番」 |
運用会社は「何を買うか」を考えて、信託銀行に指示を出します。信託銀行は、その指示どおりに株式や債券の売り買いをします。
私たちが投資信託を買うときに使うのは、このうちの「販売会社」です。SBI証券や楽天証券は、この販売会社にあたります。
会社が破たんしても、お金は守られるしくみ
あやの:もし、どこかの会社がつぶれたら、預けたお金はどうなるんですか?
にしやん:そこが投資信託の安心できるところです。しくみ上、守られるようになっています。
信託銀行は、集めたお金(信託財産)を、自分の会社のお金とは分けて管理しています。これを「分別管理」といい、法律で義務づけられています。
| 破たんした会社 | どうなるか |
|---|---|
| 販売会社 | お金は信託銀行が管理しているので、影響はありません。別の販売会社に移して、引き続き取引できます |
| 運用会社 | お金は信託銀行にあるので、直接の影響はありません。別の運用会社に引き継がれるか、運用を終えてお金が返されます(繰上償還) |
| 信託銀行 | 分別管理されているので、影響はありません。そのときの値段で解約されるか、別の信託銀行に移されます |
「会社が破たんしてもお金が守られる」ことと、「元本が保証される」ことは別の話です。運用の結果、値下がりして損をする可能性は、いつでもあります。
投資信託の4つのメリット
資産運用業協会では、投資信託のメリットとして、次の4つが挙げられています。
- 少ない金額から買える:株式などを自分で買うより、少額から始めやすい
- 分散投資ができる:1つの商品で、いろいろな株式や債券に投資できる
- 専門家が運用してくれる:知識のある専門家が、代わりに運用する
- 透明性が高い:原則として毎日値段が公表され、決算ごとに監査も受けている
あやの:少ない金額って、どのくらいからですか?
にしやん:買う会社や商品によって違います。たとえばSBI証券や楽天証券では、100円から積み立てられる商品があります。くわしくは、このあと紹介しますね。
知っておきたい投資信託のリスク
投資信託の値段は、中に入っている株式や債券の値動きによって上がったり下がったりします。
主なリスク(=値段が動く原因)は、次の4つです。
| リスク | どんなことか |
|---|---|
| 価格変動リスク | 株式や債券の値段が、経済や企業の業績などによって動くこと |
| 為替変動リスク | 円高・円安によって、海外の資産の値打ちが変わること。一般的に円高はマイナス、円安はプラスに働きます |
| 信用(デフォルト)リスク | 債券を出した国や会社が、お金を約束どおり返せなくなること |
| 金利変動リスク | 金利が動くこと。一般的に金利が上がると、債券の値段は下がります |
リスクの種類や大きさは、投資信託ごとに違います。買う前に、目論見書(もくろみしょ=商品の説明書)でリスクの説明を確認することが大切です。
投資信託にかかる費用
投資信託には、主に次のような費用がかかります。
| 費用 | いつかかる? | 内容 |
|---|---|---|
| 購入時手数料 | 買うとき | 販売会社に払う手数料。かからない商品もあります(ノーロード) |
| 信託報酬(運用管理費用) | 持っている間 | 運用や管理にかかる費用。持っている金額に応じて、毎日少しずつ差し引かれます |
| 信託財産留保額 | 売るとき | かかる商品と、かからない商品があります |
このほかにも、監査報酬(=決算のチェックにかかる費用)や売買委託手数料(=株式などを売り買いするときの手数料)が、投資信託のお金から差し引かれます。
あやの:費用がいろいろあって、どれを見ればいいか迷いそうです…。
にしやん:まずは「信託報酬」を見てください。持っている間ずっとかかるので、長く続けるほど差が大きくなります。
にしやん:費用は、目論見書で確認できますよ。
基準価額とは?投資信託の「値段」のこと
投資信託の値段のことを「基準価額(きじゅんかがく)」といいます。
株式は、取引所が開いている間、値段が刻々と変わります。一方、一般的な投資信託の基準価額は、1日に1つだけ決まって公表されます。
また、申し込みをするときは、その日の基準価額がまだ分かりません。値段が決まるのは、申し込みを締め切った後です。
投資信託の中には、運用で得た利益の一部を「分配金」として払うものがあります。分配金は投資信託のお金から払われるため、分配金が出ると、そのぶん基準価額は下がります。
NISAで投資信託を買うと、どう違う?
投資信託で得た利益には、ふつうは税金がかかります。
| 口座 | 投資信託の利益(分配金・売ったときの利益) |
|---|---|
| NISA口座 | 非課税(税金がかからない) |
| NISA以外の口座(特定口座など) | 20.315%の税金がかかる(所得税・復興特別所得税15.315%+住民税5%) |
NISAで投資できる金額には、上限があります。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 1年間に投資できる金額 | 120万円 | 240万円 |
生涯で非課税で持てる金額の上限(非課税保有限度額)は、2つの枠の合計で1,800万円です。このうち成長投資枠で使えるのは、1,200万円までです。
2つの枠は、あわせて使うことができます。また、売った商品の買ったときの金額の分だけ、翌年以降に枠がまた使えるようになります。
つみたて投資枠で買える投資信託は、金融庁が決めた条件を満たし、届け出られたものだけです。
たとえば、購入時手数料・解約手数料・口座管理料がかからないことが条件です(売るときの信託財産留保額は、商品によってかかる場合があります)。
信託報酬にも上限があります。指定インデックス投資信託(=決められた指数に連動するタイプ)なら、税抜で国内向けは0.5%以下、海外向けは0.75%以下です。
なお、ETF(=証券取引所で売り買いする投資信託)は、条件が一部ちがいます。
つみたて投資枠で買える商品の一覧は、金融庁のページで確認できます。一覧は更新されるので、最新のものをご覧ください。
また、2027年1月からは、0〜17歳の子どももNISA(つみたて投資枠)を使えるようになります。くわしくは、第22回で取り上げる予定です。
投資信託を始めるなら、ネット証券がおすすめ
投資信託を買う販売会社は、手数料を抑えやすいネット証券がおすすめです。
| SBI証券 | 楽天証券 | |
|---|---|---|
| 積立の最低金額 | 100円から(一部、500円以上などの商品あり) | 月々100円から |
| 買付手数料 | インターネットコースは原則無料(一部対象外の商品あり) | 取り扱う投資信託はすべて無料(IFA契約の方は別の手数料) |
表の「IFA」とは、証券会社と提携して運用の相談にのる業者(金融商品仲介業者)のことです。ネットで自分で取引する場合は、気にしなくて大丈夫です。
あやの:銀行や対面の証券会社で、相談しながら買うのはダメなんですか?
にしやん:ダメではありません。ただ、対面の窓口では、手数料の高い商品をすすめられることもあります。
にしやん:まずはネット証券で、少ない金額から自分で始めてみるのがおすすめです。
手数料や最低金額などの条件は、変わることがあります。口座を開く前・買う前に、必ず各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
まとめ
- 投資信託は、みんなのお金をまとめて専門家が運用する商品
- 販売会社・運用会社・信託銀行の3つの会社がかかわっている
- 会社が破たんしてもお金は守られるしくみ。ただし元本保証はない
- 費用は「信託報酬」をまず確認する
- NISA口座なら、利益に税金がかからない
- 始めるなら、ネット証券(SBI証券か楽天証券)で少ない金額から
自動化でカンタンに書類作成 マネーフォワード クラウド確定申告
「投資信託って何?」というモヤモヤが、少しでも晴れていたら嬉しいです。
次回は、投資信託の中の「インデックスファンド」の選び方をお話しします。どうぞお楽しみに。
更新情報はX(@nisiyan__blog)でお知らせしています。よければフォローして、気軽に声をかけてくださいね。
本記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。内容は金融庁・国税庁・資産運用業協会・各金融機関の公表資料等に基づいていますが、制度や手数料、条件は今後変更される可能性があります。正確な最新情報は、各公式サイトでご確認ください。本記事は特定の商品や運用方法、金融機関を推奨するものではなく、一般的な情報提供を目的としています。投資信託は元本が保証された商品ではありません。投資は自己判断・自己責任で行っていただき、個別の税務・投資判断に関するご相談は、税理士やファイナンシャルプランナーなど専門家にご相談ください。本記事は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
