【第10回】新NISAって何?初心者向け完全ガイド

NISA・投資

【この記事でわかること】

  • 投資の利益には、本来どれくらい税金がかかるのか
  • NISAを使うと、その税金がなぜゼロになるのか
  • 新NISAの4つの特徴(旧NISAとの違い)
  • NISA口座と普通の口座(特定口座)の違い
  • まず最初にやるべきこと

「そろそろNISA、始めた方がいいのかな」

そんな風に思ったことはありませんか。今回から新しいシリーズとして、投資の基本を初心者向けに、じっくり解説していきます。

あやの:NISAって最近よく聞くんですけど、正直「税金がお得になるらしい」くらいしか分かってません…😅

にしやん:それでじゅうぶんです。今日はまず「なぜ税金がお得になるのか」というところから、一緒に整理していきましょう。

あやの:お願いします!難しい言葉が出てきたら、その都度教えてください。

にしやん:もちろんです。今回はNISAシリーズの第1回なので、いちばんの基本だけをお伝えしますね。

あやのとにしやんの会話シーン

【結論】

投資で得た利益には、本来20.315%の税金がかかります。NISA(=少額投資非課税制度)という国の制度を使った口座で投資をすると、この税金が0円になります。「非課税」という言葉の正体は、このことです。

① そもそも、投資の利益にはいくら税金がかかるの?

結論からお伝えします。投資信託や株式を売って利益が出ると、その利益に対して20.315%の税金がかかります。

内訳は、次の3つの合計です。

税金の種類 税率
所得税 15%
復興特別所得税(=東日本大震災の復興のための税金) 0.315%
住民税 5%
合計 20.315%

20.315%の内訳(所得税・復興特別所得税・住民税)

⚠️ 注意
この20.315%という税率は、給与所得などとは別に計算される「申告分離課税」という仕組みによるものです(=他の所得と合算せず、投資の利益だけを取り出して税率をかける計算方法)。この税率自体は長年変わっておらず、当面は20.315%のまま続く見込みです(内訳の一部である復興特別所得税は、2027年1月以降に税率の組み替えが予定されていますが、合計の税率は変わらない見通しです)。

たとえば、投資信託を売って10万円の利益が出たとします。普通の口座(特定口座)だと、こうなります。

項目 金額
利益 100,000円
税金(20.315%) 20,315円
手元に残る金額 79,685円

② NISA口座なら、この税金が0円になります

結論:同じ10万円の利益でも、NISA口座での取引なら、税金は1円もかかりません。

項目 特定口座 NISA口座
利益 100,000円 100,000円
税金 20,315円 0円
手元に残る金額 79,685円 100,000円

特定口座とNISA口座の手取り比較グラフ

💡 重要ポイント

NISAは「特別に儲かる魔法の投資」ではありません。同じ商品・同じ利益であっても、税金がかかる口座か、かからない口座かの違いだけです。この「税金がかからない」という一点こそが、NISAという制度のすべてです。

③ 新NISAの4つの特徴

NISA制度は2024年1月に大きくリニューアルされ、「新NISA」と呼ばれる形になりました。以前の制度(旧NISA)と比べて、主に4つの特徴があります。

特徴1:非課税で持てる期間が「無期限」

以前は「非課税でいられるのは〇年間まで」という期限がありましたが、新NISAでは期限がなくなりました。一度NISA口座で買った商品は、ずっと非課税のまま持ち続けられます。

特徴2:口座を開ける期間が「恒久化」

以前は「制度自体がいつか終わる」予定でしたが、新NISAは期限のない恒久的な制度になりました。いつ始めても、同じ条件で利用できます。

特徴3:2つの投資枠を併用できる

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠があり、この2つを同時に使うことができます。それぞれの上限額や特徴については、次回以降でくわしく解説します。

特徴4:非課税で投資できる金額に生涯の上限がある

無期限とはいえ、無制限ではありません。一生のうちで非課税にできる金額には上限が決まっています。こちらもくわしくは次回以降にお伝えします。

新NISAの4つの特徴(無期限・恒久化・2つの枠を併用・生涯の上限あり)

⚠️ 注意
NISA口座を作れるのは、原則として日本に住む18歳以上の方で、1人につき1つの金融機関でしか口座を作れません(NISA口座の重複はできません)。なお、0歳〜17歳の方も利用できる新しい仕組み(通称:こどもNISA)は、2026年度の税制改正で法律が成立し、2027年1月1日から始まることが正式に決まっています。ただし2026年7月時点ではまだ始まっておらず、対象商品などの細かいルールは今後発表される予定のため、続報が入り次第、別の回でくわしく解説します。

早見表:普通の口座とNISA口座の違い

項目 特定口座(普通の口座) NISA口座
利益にかかる税金 20.315% 0円(非課税)
確定申告 条件により必要な場合あり 原則不要
投資できる金額 制限なし 上限あり(次回くわしく解説)
損失が出たときの扱い 他の利益と相殺できる 他の口座の利益と相殺できない

特定口座とNISA口座の税金比較の早見表

あやの:損失のときはNISAの方が不利な場合もあるんですね。

にしやん:そうなんです。NISAは「得したときの税金がゼロになる」制度であって、「損しないための制度」ではない、という点は覚えておいてほしいです。

まず最初にやるべきこと

✅ ポイント

  1. まずは「NISA口座を開設する」ことだけ考える:金額や商品選びは、口座を作ったあとでゆっくり決めれば大丈夫です。
  2. 1人1口座であることを覚えておく:複数の証券会社で同時にNISA口座は作れません。金融機関選びは次回以降のテーマでくわしく扱います。
  3. 「非課税」の意味を人に説明できるようにする:この記事の内容(20.315%が0円になる)を理解できていれば、NISAの土台はもう完成です。

まず最初にやるべきこと

まとめ

  • 投資の利益には、本来20.315%の税金がかかる
  • NISA口座を使うと、この税金が0円になる
  • 新NISAは「無期限」「恒久化」「2つの枠を併用」「生涯の上限あり」という4つの特徴を持つ
  • NISAは「得したときの税金がゼロになる」制度であり、「損しないための制度」ではない
  • まずはNISA口座を開設することが、投資の第一歩

まとめのチェックリスト

📌 あわせてチェックしたいサービス

NISA口座は、証券会社や銀行で開設できます。どこで開設するかによって、手数料や取扱商品が変わってきます。証券会社の選び方は、シリーズの中でくわしく解説していきますので、あわせてご覧ください。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました😊

今回から始まった「NISA・投資編」、いかがでしたか。税金の話とはまた違う難しさがありますが、少しずつ一緒に理解を深めていきましょう。

感想やリクエストがあれば、ぜひX(@nisiyan__blog)で教えてください。フォローしていただくと、今後の制作の励みになります。

次回の記事投稿もお楽しみにしていてくださいね。

本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。税制やNISA制度の内容は今後変更される可能性がありますので、正確な情報は金融庁・国税庁などの公式サイトでご確認ください。投資は元本が保証されるものではなく、購入する商品によっては投資した金額を下回る(元本割れする)可能性があります。本記事は特定の金融商品や証券会社の利用を推奨するものではなく、一般的な情報提供を目的としています。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行っていただきますようお願いいたします。個別の税務・投資に関するご相談は、税理士・ファイナンシャルプランナーなどの専門家にご相談ください。

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