【この記事でわかること】
- 生涯の非課税枠「1,800万円」とは何か
- つみたて投資枠と成長投資枠、それぞれいくらまで使えるか
- 1,800万円は運用益を含むのか、投資した元本だけなのか
- 枠を使い切った後、売却したら枠は復活するのか
- 累計投資額別:残りの枠のシミュレーション
「1,800万円って、結局何の上限なんでしょうか」
そんな疑問はありませんか。今回は、【第12回】成長投資枠の上限はいくら?ボーナスや退職金、まとめて投資していいのか計算してみたに続いて、新NISA全体の上限にあたる「生涯非課税限度額1,800万円」を具体的な数字で見ていきます。
あやの:そういえば、新NISAって「生涯で1,800万円」って聞くんですけど、これって年間240万円とは別の話ですか?
にしやん:いい質問ですね。年間240万円・120万円は「1年あたりの上限」、1,800万円は「一生涯で使える上限」です。今回はこの1,800万円の中身を整理していきましょう。
あやの:お願いします!年間の枠とどう違うのか、イメージが持てるとありがたいです。

【結論】
生涯非課税限度額は1,800万円です。これは一生涯で非課税投資できる元本(=簿価。投資した金額そのもの、運用で増えた利益は含みません)の合計上限で、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせた金額です。つみたて投資枠だけなら1,800万円まるごと使えますが、成長投資枠は最大1,200万円までという制限があります。
① そもそも、生涯非課税限度額とは?
結論からお伝えします。新NISAで一生涯に非課税投資できる元本(簿価)の合計は、最大1,800万円です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 生涯非課税限度額(合計) | 1,800万円 |
| うち成長投資枠の上限 | 1,200万円 |
⚠ 注意
1,800万円は「投資した金額(簿価)」の上限であり、運用益の上限ではありません。たとえば1,800万円を投資した資産が値上がりして3,000万円になっても、3,000万円すべてを非課税で保有し続けられます。増えた分まで1,800万円に含まれるわけではない、という点が誤解されやすいポイントです。
② つみたて投資枠と成長投資枠、それぞれいくらまで?
1,800万円の内訳を整理すると、次のようになります。
| 枠の種類 | 生涯で使える上限 |
|---|---|
| つみたて投資枠のみで使う場合 | 最大1,800万円 |
| 成長投資枠 | 最大1,200万円 |

あやの:つみたて投資枠だけなら1,800万円まるごと使えるのに、成長投資枠は1,200万円までなんですね。
にしやん:そうなんです。逆に言うと、成長投資枠だけで1,800万円を使い切ることはできません。残りの600万円分は、必ずつみたて投資枠で埋める必要があります。
③ 枠を使い切ったら、もう投資できない?
結論:売却すれば、その分の枠は翌年に復活します(=簿価残高方式)。ただし、復活のタイミングには注意が必要です。
💡 重要ポイント
保有している商品を売却すると、その売却した分の投資元本(簿価)が非課税枠として復活します。ただし復活するのは売却した年の翌年1月からで、売却した年のうちには復活しません。たとえば2026年12月に300万円分を売却しても、300万円分の枠が使えるようになるのは2027年1月からです。

④ 累計投資額別:残りの枠をシミュレーション
これまで投資してきた累計額別に、残りの枠を4パターンで計算してみました。
| これまでの累計投資額 | 残りの枠 |
|---|---|
| 300万円 | 1,500万円 |
| 900万円 | 900万円 |
| 1,500万円 | 300万円 |
| 1,800万円 | 0円(使い切り) |

あやの:年間240万円ずつ成長投資枠を使ったとしても、1,200万円までしか使えないから、5年で成長投資枠は満額ってことですよね。
にしやん:その通りです。焦って使い切る必要はありませんが、大まかなペースを知っておくと将来の計画が立てやすくなります。
⑤ 1,800万円を使い切った後はどうなる?
✅ ポイント
- 課税口座での投資は続けられる:1,800万円の枠を使い切っても、投資自体をやめる必要はありません。特定口座など課税口座で運用を続けられます(利益に約20.315%の税金がかかります)。
- 旧NISAとは別枠で管理される:2023年までの旧NISA(つみたてNISA・一般NISA)で保有している商品は、新NISAの1,800万円の枠とは別に管理されます。
- 焦って使い切る必要はない:1,800万円は「使い切らなければならない目標」ではなく、あくまで上限です。無理のないペースで投資を続けることの方が大切です。

あやの:1,800万円って大きな数字だから身構えていましたが、無理に目指すものじゃないんですね。
にしやん:そうなんです。まずは自分のペースで、コツコツ続けることが一番の近道です。
まとめ
- 生涯非課税限度額は1,800万円(投資した元本=簿価ベースで、運用益は含まない)
- つみたて投資枠だけなら1,800万円まるごと使えるが、成長投資枠は最大1,200万円まで
- 売却すると、その簿価分の枠が翌年1月に復活する(同じ年内には復活しない)
- 枠を使い切っても、課税口座で投資を続けられる
- 旧NISAの保有分は、新NISAの1,800万円とは別枠で管理される
- 1,800万円は上限であって、使い切る目標ではない

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました😊
「1,800万円」という大きな数字、少しでもイメージが掴んでいただけていたら嬉しいです。
「わかりやすかった」のひとことが、次の記事を書く一番の励みになります。感じたことや気になったことがあれば、ぜひX(@nisiyan__blog)でこっそり教えてください。
次回もどうぞお楽しみに。
本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。税制やNISA制度の内容は今後変更される可能性がありますので、正確な情報は金融庁・国税庁などの公式サイトでご確認ください。投資は元本が保証されるものではなく、購入する商品によっては投資した金額を下回る(元本割れする)可能性があります。本記事は特定の金融商品や証券会社の利用を推奨するものではなく、一般的な情報提供を目的としています。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行っていただきますようお願いいたします。個別の税務・投資に関するご相談は、税理士・ファイナンシャルプランナーなどの専門家にご相談ください。
